2017年12月21日木曜日

ヒトメタニューモウイルスによる呼吸器疾患での胸部X線所見

Chest radiographic features of human metapneumovirus infection in pediatric patients.
Pediatr Radiol 2017; 47(13): 1745-50


ヒトメタニューモウイルス(HMPV)による呼吸器疾患での胸部X線所見を評価した研究
2003-2009年での前方視的New Vaccine Surveillance Network (NVSN) studyに登録され, RT-PCRHMPVと診断された, 急性呼吸器疾患の5歳未満の小児が対象
HMPVが陽性の215人のうち, 治療している医師により67人で胸部X線撮影が行われた
・胸部X線は2人の小児放射線科医が後方視的に, 独立してその後意見を一致させて評価した


結果
・HMPVによる臨床像としては細気管支炎, クループ, 肺炎がみられた
・主に観察された所見と頻度:
 ・肺門部周囲陰影: 87%
 ・過膨張: 69%
 ・無気肺: 40%
 ・consolidation: 18%
・胸水や気胸はみられなかった


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・HMPV感染症であるかどうかを判断する必要性については意見が分かれるかと思いますが, HMPV感染症ではRSV感染症よりも抗菌薬治療が行われた頻度が高かったという報告もあり(2017/12/5のみ記事参照), 抗菌薬適正使用の観点から考慮すれば有用かもしれません


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