2018年3月15日木曜日

小児患者におけるオセルタミビル(タミフル)と自殺関連イベントの関連性

The Relationship Between Oseltamivir and Suicide in Pediatric Patients.
Ann Fam Med 2018; 16(2): 145-8

複数のインフルエンザシーズンでの小児のオセルタミビル(タミフル®)投与と自殺関連イベントとの関連性を分析したアメリカでのCase-Crossover研究
・これまでの報告ではオセルタミビルと神経精神的イベントとの関連性についての結果は一致していないが, RCTやいくつかの観察コホート研究では関連性は否定されている.
・今回の研究では, これまでの研究の問題点を対処した研究デザインで, 複数のインフルエンザシーズンにおける小児のオセルタミビル投与と自殺関連イベントとの関連性を分析している
・対象は1-18歳の小児




結果

・研究期間中に21407回の自殺関連イベントがあり, 251回はオセルタミビルを投与されている患者でみられた
・オセルタミビル投与患者の平均年齢は約15
Case-Crossover分析ではインフルエンザの診断のみ, およびオセルタミビル投与のいずれでも自殺との有意な関連性はみられなかった




まとめ


・小児患者においてオセルタミビルでは自殺関連イベントのリスクは上昇していなかった

0 件のコメント:

コメントを投稿