Varicella Disease
among Vaccinated Persons: Clinical and Epidemiological Characteristics,
1997-2005
J Infect Dis 2008;
197 Suppl 2: S127-31
水痘ワクチン接種者における水痘(breakthrough varicella)の臨床像について分析した前向き研究
・米国の2地域での1-14歳の小児における水痘症例をワクチン接種の有無で比較した研究
・対象期間: 1997年1月1日から2005年12月31日
・その他の明らかな原因のない班状丘疹・水疱を呈する急性期疾患を水痘と定義
・breakthrough varicellaは42日以上前に水痘ワクチンを接種した人における水痘と定義
・免疫抑制状態にある患者は除外
・水痘発症後2週以内に発生したものを水痘に関連する合併症とした
結果
・水痘症例が7380例おり, そのうち1671例(22%)がワクチン接種を受けていた
・ワクチンを接種していない患者と比較してワクチンを接種していた患者では:
・病変が50個未満である頻度が高い(34%
vs 75%)
・病変が500個以上である頻度が低い(10.6%
vs 1.1%)
・ワクチン接種状況に関わらず, 疾患の重症度は合併症の存在と関連していた:
・合併症を有する割合: 軽症例 7%, 中等症例 10%, 重症例 28%
臨床像
・ワクチンを接種していない患者と比較してワクチンを接種していた患者では:
・発熱のリスクが約1/3.5
・2日間を超える発熱を呈するリスクが約1/2
・発疹が50個以上となるリスクが約1/2
・発疹の期間が5日間を超えるリスクが約1/5
・発疹のほとんどの班状丘疹である割合が約3倍
・水痘が中等症以上となるリスクが約1/13
・合併症がみられるリスクが約1/2
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