Long-term risks
and benefits associated with cesarean delivery for mother, baby, and subsequent
pregnancies: Systematic review and meta-analysis
PLoS Med 2018;
15(1): e1002494
・対象: 帝王切開と経腟分娩での女性の転帰を比較した, 1年以上の経過観察を行った無作為対象試験(RCT)と大規模前向きコホート研究
結果
・1つのRCTと79のコホート研究により分析され, 参加者は29928274人であった
母体の転帰
・帝王切開では尿失禁(オッズ比[OR] 0.56)と骨盤内臓器脱(OR 0.29)のリスクが低下していた
児の転帰
・帝王切開では12歳までの喘息(OR 1.21)と5歳までの肥満(OR 1.59)のリスクが上昇していた
・炎症性腸疾患のリスクは低下していた(OR 0.73)
・過敏性/アレルギー/皮膚炎/アトピーのリスクに差はなかった
その後の妊娠の転帰
・帝王切開後の妊娠では流産(OR 1.17), 死産(OR 1.27), 前置胎盤(OR 1.74), 癒着胎盤(OR
2.94), 胎盤早期剥離(OR 1.38)のリスクが上昇していた
・早産,
small for gestational age (SGA), 低出生体重児, 新生児死亡のリスクに差はなかった
まとめと個人的感想
・帝王切開により
・母体の尿失禁と骨盤内臓器脱のリスクが低下
・児の喘息, 肥満のリスクが上昇
・その後の妊娠において流産, 死産, 前置胎盤, 癒着胎盤, 胎盤早期剥離のリスクが上昇
していた
・いずれも帝王切開必要時での有益性を考慮すれば, 帝王切開の適応が変わるものではありません.
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