Five and 10 minute
Apgar scores and risks of cerebral palsy and epilepsy: population based cohort
study in Sweden
BMJ 2018; Feb 8
5分と10分でのApgarスコアと脳性麻痺,
てんかんとの関連性を検討した研究
・1999年から2012年にスウェーデンで出生した正期産児を対象とした集団ベースコホート研究
・脳性麻痺とてんかんは最高16歳で診断されていた
結果
・研究対象となった集団において, 5分での低いApgarスコア(0-3あるいは4-6)の割合は以下のことにより上昇していた:
・母のBMI上昇
・母の身長が低い
・5分でのApgarスコア 4-6はてんかんのある母から出生した児でより頻度は高かった
・低いApgarスコアの割合は分娩様式により異なり, 緊急帝王切開でもっとも高かった
脳性麻痺との関連性
・1221人(0.1%)の児が脳性麻痺と診断された
・発生率は1.5/10000小児-年
・5分でのApgarスコア10点の児と比較して, それよりも低いApgarスコアの児ではハザード比(HR)が上昇しており, Apgarスコアの低下と一致してHRは上昇しておた
・Apgarスコア9点: HR 1.9
・Apgarスコア0点: HR 277.7
・10分でのApgarスコア10点の児と比較して, より低いApgarスコアの児ではHRが上昇していた
・Apgarスコア9点: HR 2.4
・Apgarスコア3点: HR 425.5
てんかんとの関連性
・3975人(0.3%)がてんかんと診断された
・発生率は5.1/10000小児-年
・5分でのApgarスコア10点の児と比較して, それよりも低いApgarスコアの児ではハザード比(HR)が上昇していた
・Apgarスコア3点: HR 4.4
・Apgarスコア0点: HR 11.9
・5分での低いApgarスコアよりも10分での低いApgarスコアの方が強くてんかんと関連していた
5分と10分でのApgarスコアの変化
・5分と10分でのApgarスコアが共にとても低い児でもっとも脳性麻痺のHRが高かった
・5分から10分にかけてのApgarスコアの上昇は脳性麻痺のHR低下と関連していた
・5分と10分でのApgarスコアが共に9-10の児と比較して, 5分のApgarスコア 7-8, 10分のApgarスコア9-10の児では脳性麻痺とてんかんのHRはより高かった
まとめ
・5分および10分での低いApgarスコアは脳性麻痺とてんかんのリスクであり, スコアが低いほどリスクは高まっていた
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