2018年1月5日金曜日

新生児黄疸はその後の様々なアレルギー疾患発症のリスクであった

Neonatal jaundice and risks of childhood allergic diseases: a population-based cohort study.
Pediatr Res 2015; 78(2): 223-30

新生児黄疸とその後のアレルギー疾患発症との関連性を検討した研究
・対象: 2000-2007年に新たに新生児黄疸と診断された27693人の新生児と, マッチさせた黄疸のない55367人のコホート
・アレルギー性結膜炎(AC), アレルギー性鼻炎(AR), アトピー性皮膚炎(AD), 喘息, 蕁麻疹の発生率とハザード比(HR)を計算した




結果

新生児黄疸コホートは非新生児黄疸コホートと比較して5つのアレルギー疾患の罹患密度とハザード比が有意に高かった
HRは年齢とともにわずかに低下した
・非新生児黄疸コホートと比較した新生児黄疸コホートのそれぞれのHR:
 ・AR: HR 2.51
 ・AD: HR 2.51
 ・喘息: HR 2.41
 ・AC: HR 2.24
 ・蕁麻疹: HR 2.06
光線療法はアレルギー疾患のリスク上昇と有意に関連していた
交換輸血は蕁麻疹のリスク上昇と有意に関連していた
出生時体重別に層別化した場合でも, いずれの群でもHR上昇は認めていた




まとめ

・新生児黄疸があった小児ではのちにアレルギー性疾患を発症しやすいかもしれない

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