2018年1月30日火曜日

母親による触診での発熱の有無の評価

Diagnosing fever by touch: observational study
BMJ 1998; 317: 321-30

触診による発熱の評価の精度を評価した研究
・対象は1-16(中央値2)の小児
・体温37.8℃以上を発熱と定義
・母親と医学生(2)が子供の腹部, 前額部, 頸部を触って, 独立して記録. 同時に水銀体温計で腋窩温を測定



結果

1090人の小児が対象となり, そのうち236(27%)が発熱していた
・母親は862人の児の評価を行い, 574(67%)の児が触診で暖かいか熱いと評価された
 ・感度は94%, 特異度は44%であった: 陽性的中率39%, 陰性的中率95%
2人の医学生は1086人の児の評価を行い, 525(48%)の児が触診で暖かいか熱いと評価された
 ・感度94%, 特異度67%であった: 陽性的中率49%, 陰性的中率97%
 ・2人の医学生は独立して働いていたが, それぞれの結果はほぼ同じであった



まとめ

・触診において
 ・「発熱がなさそう」 → 実際に発熱がない可能性が高い
 ・「発熱がありそうだった」 → 実際には発熱はないことも多そう
ということが示されました

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