Risk factors for
postural tachycardia syndrome in children and adolescents.
PLoS One 2014;
9(12): e113625
体位性頻脈症候群(POTS)における危険因子を検討した研究
・7-18歳の600人の小児が危険因子の特定のため選ばれ, それ以外で197人がvalidation groupで登録された
・児は河南省開封市で無作為に選ばれた
・起立試験中に心拍数(HR)と血圧(BP)がモニターされた
・以下の基準をいずれも満たすものをPOTSとした:
・HRが40bpm以上の上昇or 最大HRが120bpm以上
・最低3か月の間, 10分以上の起立中にめまい, 立ちくらみ, 胸部圧迫感, 頭痛, 動悸, 目のかすみ, 倦怠感, 失神のうち1つ以上を認める
結果
・600人のうち41人(6.8%)がPOTS患者であることが確かめられた
・POTS罹患児と非罹患児とを比較した場合に以下の点で差が見られた:
・1日の水分摂取量
・1日の睡眠時間
・仰臥位でのHR
・起立試験中のHR上昇と最大HR
・児の状態とPOTSの頻度:
・仰臥位でのHRが10bpm上昇: POTSの頻度は1.583倍上昇
・1日の水分摂取量≦800mL: POTSの頻度は3.877倍上昇
・睡眠時間が8時間未満: POTSの頻度は5.905倍上昇・仰臥位でのHR, 1日の水分摂取量, 1日の睡眠時間では, POTSの予測能は感度80.5%, 特異度75%
・validation groupにおいては感度73.3%, 特異度72.5%であった
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