Utility of Blood
Culture Among Children Hospitalized With Community-Acquired Pneumonia.
Pediatrics 2017; 140(3):
e20171013
市中肺炎(CAP)で入院した小児における血液培養の有用性を検討した研究
・6つの小児病院にCAPで入院した3か月から18歳で複雑な慢性疾患のない小児を対象とした横断研究
・対象期間は2007-2011年
・入院初日か2日目に採取された血液培養の結果のみを用いて分析
結果
・対象期間中で7509人の小児がCAPで入院していた
・入院した児のうち34.2%で血液培養が行われていた
・73%が1-5歳, 21%が6-12歳
・入院した児の0.9%, 血液培養が行われた児の2.5%が菌血症と診断されていた
・検出された病原体:
・Streptococcus
pneumoniae: 78.5%
・Staphylococcus aureus: 7.7%
・Haemophilus influenzae: 4.6%
・その他の細菌: 3%
・病原体とペニシリンの感受性:
・検出された病原体全体: 82%
・Streptococcus pneumoniae: 92%
・ICUに入院した, もしくは合併症を伴った肺炎の患者では, 菌血症は4.2%でみられた
まとめ
・入院を必要とした小児の0.9%,
血液培養が行われた児の2.5%が菌血症と診断されていた
・ただし,
本研究では34.2%の小児しか血液培養が採取されていないため,
血液培養陽性率の結果の解釈にはやや注意が必要だろう.
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