Predictive value of EEG for febrile seizure recurrence.
Brain Dev 2017 Dec 22
初回の熱性けいれん(FS)患者での再発の予測に有用な脳波所見を検討した後方視的研究
・脳波検査(EEG)が施行された初回の単純型or複雑型FSの小児をEEG所見によって3群に分けた:
・正常群
・異常群: EEGで徐波活動やてんかん波所見あり
・pseudo-petit mal discharge (PPMD)パターン
・児は少なくとも3年間経過観察された
結果
・126人が基準を満たし, そのうち113人が完全に経過観察が行われていた
・FS再発のリスクは年齢とともに低下していた(-2%/月)
・正常EEG(絶対リスク 41%)と比較して以下の場合でもリスクはより高かった:
・PPMDパターン: 絶対リスク 86%, 補正相対リスク 2.00
・異常群:
・てんかん波: 絶対リスク 71%, 補正相対リスク 2.00
・徐波活動: 絶対リスク 56%, 補正相対リスク 1.44
まとめ
・EEGでPPMDや異常所見を認める患者では再発のリスクはより高い
・ただし, 初回FSで脳波検査を行うことはほとんどないため, 実臨床では有用性をあまりない印象はある
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
pseudo-petit mal discharge (PPMD)
・不規則で高振幅の3-4Hz徐波の広汎性の群発からなる所見
・一般的に頭頂部有意に出現する
・入眠時に認められるが, 覚醒時や深睡眠期には認めない
・多くは無症状世に経過し, 加齢とともに消失するなどの特徴がある
(参考: 誤りやすい異常脳波 第3版 p.185)
0 件のコメント:
コメントを投稿