Food allergy in
children with refractory gastroesophageal reflux disease.
Pediatr Int 2016;
58: 254-8
難治性胃食道逆流のある小児における食物アレルギーの頻度を調べた研究
・薬物的GERD治療へ抵抗を示す151人の小児(3-60か月)全員に皮膚プリックテスト, 特異的IgE, 好酸球数, アトピーパッチテスト(APT), 経口食物負荷試験
・経口ミルク負荷試験とアレルギー精査の結果に応じて3群に分けた:
・A1群: 経口ミルク負荷試験, IgE介在性アレルギー検査がいずれも陽性
・A2群: 経口ミルク負荷試験陽性でIgE介在性アレルギー検査陰性
・B群: 経口ミルク負荷試験, IgE介在性アレルギー検査がいずれも陰性
結果
・患者151人は以下の3群に分けられた:
・A1群: 35人(23.2%)
・28人で牛乳アレルギーがみられた
・その他の7人は鶏卵アレルギーのみであったがA1群に加えた
・A2群: 30人(19.9%)
・B群: 86人
・好酸球数と総IgEはA2群とB群よりもA1群で有意に高かった
・APT陽性の頻度はA2群でもっとも頻度が高かった
・好酸球性食道炎はA1群患者6人, A2群患者4人で観察された
・好酸球性食道炎は内視鏡での生検において>20好酸球数/HPFと定義された
・嘔吐, 反復性もしくは慢性下痢はA2群で有意に多かった
・血便,
アトピー性皮膚炎, 反復性の喘鳴エピソードはA2群とB群よりもA1群で有意に頻度が高かった
まとめ
・難治性胃食道逆流のある小児では牛乳アレルギーを有する頻度が高く, 牛乳アレルギーのタイプにより臨床像はやや異なるようである
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