2017年12月27日水曜日

小児ネフローゼ症候群の寛解と再発の予測因子

Predictors of remission and relapse in idiopathic nephrotic syndrome: a prospective cohort study.
Pediatr Nephrol 2014; 29(6): 1039-46

小児の新規発症のネフローゼ症候群の寛解と再発の予測因子を分析した前方視的研究
・新規発症のネフローゼ症候群の15歳未満の小児での1年間の経過観察データを分析


結果
・患者129人のうち107(82.9%)が副腎皮質ステロイド治療で寛解にいたり, その後86(66.7%)が再発した
男児は女児よりも寛解に至る頻度が高かった(調整ハザード比[AHR] 1.52)
男児は女児よりも頻繁に再発し(AHR 1.77), 頻回再発疾患の頻度も高かった(AHR 3.3)
・初回再発のリスクは初回寛解に至るまでの日数とともに上昇していた(AHR 1.02)
・頻回の再発経過をたどるリスクは寛解から初回再発の期間がより短いほど上昇していた(AHR 0.92)


まとめ
・男児の方が寛解に至りやすく, また再発しやすい傾向がある
・寛解に至るまでの日数や, 寛解後の初回再発までの期間が今後の経過の予測には有用かもしれない

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