Randomized Trial
of Dexamethasone Versus Prednisone for Children with Acute Asthma Exacerbations
J Pediatr 2017;
191: 190-6
小児の気管支喘息急性増悪におけるデキサメタゾン(DXA)
2回投与とプレドニゾン(PSL)5日間投与の効果を比較した無作為非劣性試験(スペイン)
・対象: 気管支喘息急性増悪で救急外来を受診した1-14歳の小児
・薬剤の投与方法:
・DXA: 0.6mg/kg (最大12mg)内服で, 24時間後に同量を投与
・PSL: 初回1.5mg/kg/回で内服し, 2-5日目は1mg/kg/day 分2 内服(いずれも最大60mg)
・7, 15日目の2回に電話インタビューを行った
・主要評価項目: 7日目での喘息症状のある患者の割合とQOL
・副次評価項目: 予定外の再診, 入院, アドヒアランス, 嘔吐
結果
・研究期間中に710人が基準を満たし, 590人が参加, 557人で主要評価項目を分析
・7日目での症状の持続, QOL, 入院率, 予定外の救急外来への再受診, 嘔吐は両群で有意差なし
・追加の副腎皮質ステロイド治療:
・DXA群の7.8%, PSL群の6.2%で追加投与された(有意差なし)
・追加投与された患者において, DXA群はPSL群よりも年齢が高かった(6.5 vs 3.9歳)
・アドヒアランスはデキサメタゾン群で有意に良かった(99.3% vs 96.0%)まとめ
・デキサメタゾン2回投与はプレドニゾン5日間投与と同様に効果的な治療かもしれない
・日本の小児気管支喘息治療・管理ガイドラインとは, 特にデキサメタゾンに関しては投与量に関して大きく異なるので, 日本で適応する場合には注意が必要です
・本研究 0.6mg/kg/日 2日間投与
・本邦のガイドライン: 0.05-0.1mg/kg/日
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