Neurological and muscular manifestations associated with influenza B infection in children.
Pediatr Neurol 2013; 49(2): 97-101
Pediatr Neurol 2013; 49(2): 97-101
小児のインフルエンザB感染症に関連した神経症状や筋症状を評価した後方視的研究
・臨床検査で確認されているインフルエンザB感染症の小児患者355人が対象
結果
・神経症状や筋症状は28人(7.9%)でみられた・28人中20人が男児
・診断時の平均年齢は48.7±25.2か月
・神経症状もしくは筋症状は呼吸器症状出現後2.2±1.5日(範囲:1-7日)以内にみられた
神経症状・筋症状
・最も頻度の高い症状は痙攣で, 28人中19人(67.9%)でみられた
・痙攣はすべて熱性痙攣であった
・単純型熱性痙攣: 15人(78.9%)
・複雑型熱性痙攣: 3人(15.8%)
・熱性痙攣重積: 1人(5.3%)
・初発の熱性痙攣であったのは47.4%
・初発患者の平均年齢は37.9±22.2か月であり, 典型的な熱性痙攣発症年齢よりも高かった
・発熱からけいれんまでの平均時間時間は1.9±1.5日
・痙攣以外では以下のような症状がみられた: 筋炎(17.9%), 頭蓋内圧亢進(3.6%), せん妄(3.6%), ひどい頭痛(3.6%)がみられた
・筋炎:
・筋炎患者の平均年齢は62.6±13.6か月
・呼吸器症状or発熱と筋症状との間の平均期間は3.6±1.1日
・5人全員が両下肢の痛みを訴え, 1人では背部痛もみられた
・全員が回復し, 横紋筋融解症などの重篤な合併症はみられなかった
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