MRI abnormalities following febrile status epilepticus in children. -The FEBSTAT study-
Neurology 2012; 79: 871-7
Neurology 2012; 79: 871-7
小児の熱性痙攣重積(FSE)患者における頭部MRI所見を検討した研究
・対象期間: 2003年から2010年
・上記期間に生後1か月から5歳までの小児でFSEを起こした小児199人を, 発症後72時間以内にFEBSTAT studyに登録した
・頭部MRIは臨床経過の知らない2人の神経放射線科医によって読影が行われた
・コントロールとして96人の単純型熱性けいれん(FS)の患児に対しても同様のプロトコールで画像検査および読影を行った
結果
・FSE患者のうち22人(11.5%)で, T2強調画像で海馬に高信号を認めたが, FS患者で認めた患者はいなかった・22人のうち17人は確実で, 5人は不明確ではあった
・FSE児ではFS児よりも海馬の発達異常を高頻度に認めた(20人[10.5%] vs 2人[2.1%])
・そのうちhippocampal malrotation (HIMAL)の頻度が高かった(15人 vs 2人)
・海馬以外での異常所見はFSE児の15.7%, FS児の15.6%で認めた
・そのうち側頭葉の異常所見については, FSE児(7.9%) の方がFS児(1.0%)よりも多く認めた(p = 0.015)
単純型熱性けいれん患者と比較して, 熱性痙攣重積患者では海馬でのT2強調画像での高信号や発達異常(特にHIMAL), 側頭葉の異常所見を認める頻度が高い
・そのうち側頭葉の異常所見については, FSE児(7.9%) の方がFS児(1.0%)よりも多く認めた(p = 0.015)
まとめ
単純型熱性けいれん患者と比較して, 熱性痙攣重積患者では海馬でのT2強調画像での高信号や発達異常(特にHIMAL), 側頭葉の異常所見を認める頻度が高い
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