2017年11月16日木曜日

臍帯血におけるビタミンDとCRPの関連性

Inverse Correlation between Vitamin D and C-Reactive Protein in Newborns.
Nutrients 2015; 7(11): 9218-28

新生児での臍帯血における25-ヒドロキシビタミンD (25(OH)D)CRPの間の関連性を調べた研究
・以下の考慮されうる交絡因子を前方視的に収集: 社会人口学的特徴, 周産期の健康状態, 生活スタイル, 出生時転帰
・中国で研究が行われた


結果
・それぞれの平均値は以下の通りであった:
 ・25(OH)D: 39.43nmol/L (SD = 20.35)
 ・CRP: 6.71mg/L (SD = 3.07)
・交絡因子の調整後, 以下のそれぞれの新生児では25(OH)D10nmol/L上昇する毎にCRPに以下のような変化がみられた:
 ・25(OH)D<25.0nmol/Lの新生児: CRP1.42mg/L低下
 ・25(OH)25.0nmol/Lから49.9nmol/Lの間の新生児: CRP0.49mg/L低下
25(OH)D50.0nmol/Lの新生児では25(OH)DCRPの間に関連性は認めなかった
・臍帯血25(OH)DCRP値は有意な季節性の傾向を示し, 夏・秋よりも冬・春のほうが25(OH)Dは低くCRPは高かった

ビタミンD欠乏症の新生児では出生時に炎症反応亢進に曝露されるリスクがより高い


まとめ
臍帯血において, 25(OH)Dの低い新生児では25(OH)DとCRPと間の負の相関性がみられる
また季節性がみられ, 日光への曝露の少ない冬・春の間の方が25(OH)Dが低値となり, CRP値上昇もそれに伴って認めた

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