Age-specific
percentile-based reference curve of serum procalcitonin concentrations in
Japanese preterm infants.
Sci Rep 2016;6: 23871
早産児における血清プロカルシトニン(PCT)値の基準値を確立し特徴を見出すことを目的とした研究
・神戸大学病院NICUに入院した新生児を後方視的に検討
・研究期間: 2014年1月から12月
・早産児(在胎34週未満), 後期早産児(在胎34-36週), 正期産児(在胎37週以降)に分けて評価
・研究期間中にNICUに入院した299人のうち4人は日本人以外であり, 7人は先天奇形および遺伝疾患を有し, 4例は感染症に罹患し, 1例は手術を受けたため除外
結果
・PCT値は日齢1でピークとなりその後低下する
・日齢1で, 血清PCT値は在胎34-36週の児や在胎37週以降の児よりも在胎34週未満の早産児の方が高かった
・50パーセンタイル値:
・早産児: 11.1ng/mL
・後期早産児1.2ng/mL
・正期産児: 2.2ng/mL
・後期早産児や正期産児における50パーセンタイル値は日齢5で成人の正常値(0.1ng/mL)に到達していた
・早産児では生後9週で50パーセンタイル値が成人の正常値に到達した
・遅発型の感染症に罹患した早産児3例ではいずれも発症時にPCT値は95%パーセンタイル値を上回っていた
まとめ
在胎34週未満の新生児では,
それ以降の新生児と比較して出生早期のPCT値は高く,
また成人の正常値に到達するまで時間を要する
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