Initial
Presentation of Neonatal Herpes Simplex Virus Infection
J Pediatr 2016;
172: 121-6
新生児単純ヘルペスウイルス(HSV)感染症の初発症状についての研究
・2つの小児3次施設での後方視的研究
・2002から2012年の間での臨床検査で確認されたHSV感染症に罹患した日齢42未満の児が対象
・以下の児は除外: 在胎34週未満で出生した児, 出生した病院からの退院前の発症, 日齢42以降での発症
結果
・基準を満たす児49人が特定された
・88% (43/49)の児が日齢28以下で医療機関を受診していた
・49人の病型の内訳: 22人(45%)が全身型, 16人(33%)が中枢神経系, 10人(20%)が皮膚, 眼, 口腔HSV疾患であった
・8人(16%)の児は初診時, 発作, 水疱性発疹もしくは致死的疾患(ICU入院)の古典的な徴候がなく非特異的な症状を呈していた
・非特異的な症状を呈していた児は全員が日齢14日以下であるか髄液細胞数増加, あるいはその両者であった
・3例は全身型で, いずれも日齢7以下
・4例は中枢神経型で, 日齢は4-35
・1例は早期発症か血液PCR偽陽性かは明らかにならず
・8例中6例(75%)では入院後に古典的な徴候がみられた
まとめ
新生児HSV感染症の一部では非特異的な症状のみを呈している場合があり, 特に若年な場合や髄液細胞数増加がある場合には特に注意が必要だろう
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