Infection,
vaccination, and childhood arterial ischemic stroke Results of the VIPS study
Neurology 2015;
85: 1-8
小児における感染症と脳梗塞との関連性を調べた前方視的研究
・動脈性虚血性梗塞(AIS)の症例(日齢29-18歳)とコントロールでの症例対照試験
・感染症やワクチンに関しては両親へのインタビューと診療記録のレビューで情報を収集
・ルーティンでの予防接種の接種状況によりnon/few/some/most/allと分けた
結果
・AISの355症例とAISのない354症例を比較
・年齢の中央値は7.6歳で, コントロールは9.3歳 (p = 0.44)
・過去1週間の感染症の罹患はAISのリスクを6.3倍に上昇させていた
・感染症としては上気道感染症がもっとも頻度が高かった
・先行する感染症の頻度はいずれのAISのタイプでも同様であった
・ルーティンでの予防接種がsome/few/noの児はallもしくはmostで受けている児よりもAISリスクは高い(オッズ比[OR] 7.3)
・年齢調整多変量ロジスティック回帰モデルでの, AISにおける独立した危険因子:
・1週間前の感染症(OR 6.3)
・ワクチン未接種(OR 8.2)
・黒人(白人と比較して; OR 1.9)
・地方在住(都市と比較して; OR 3.0)
・ワクチンの接種状況が良好な児では, 良好ではない児と比較して脳梗塞のリスクは低くなっているかもしれない
・脳梗塞の危険因子としては1週間前の感染症, ワクチン未接種. 黒人, 地方在住が特定された
まとめ
・上気道炎は脳梗塞のリスクを上昇させるかもしれない・ワクチンの接種状況が良好な児では, 良好ではない児と比較して脳梗塞のリスクは低くなっているかもしれない
・脳梗塞の危険因子としては1週間前の感染症, ワクチン未接種. 黒人, 地方在住が特定された
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