2017年11月19日日曜日

初回熱性痙攣重積患者におけるその後の熱性痙攣発症のリスク

Risk factors for subsequent febrile seizures in the FEBSTAT study.
Epilepsia 2016; 57(7): 1042-7

初回単純型熱性痙攣(SFS)と比較した初回熱性痙攣重積(FSE)の小児における, その後の熱性痙攣発症のリスクと危険因子を調べた研究

・初回発作後5年間経過観察した結果から分析

結果

・いずれかの発作型での再発率は以下の通りで, 初回FSE患者では再発率が有意に高い:
 ・FSE: 42.9%
 ・SFS: 28.9%
・初回FS後にFSEを起こすリスクは以下の通りで, 初回FSE患者で有意に高い:
 ・FSE: 9.9%
 ・SFS: 2.3%
MRIでの異常所見がある場合. 初回FS後にFSEを起こすリスクは3.4
 ・ベースラインでの急性期T2信号がある場合, リスクは3.8
・初回FSE患者で, 2回目以降で10分以上続いたFS患者のうち5(23.8%)が直腸ジアゼパムを家庭で投与されていた


まとめ

初回に熱性痙攣重積を起こした患者では, その後に熱性痙攣重積を起こすリスクは高い. またMRIで異常所見を認める患者でも, その後の熱性痙攣重積をリスクは上昇している

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