2017年11月13日月曜日

アレルギー疾患, 睡眠時呼吸障害および小児夜尿症の関連性

Association between allergic disease, sleep-disordered breathing, and childhood nocturnal enuresis: a population-based case-control study.
Pediatr Nephrol 2017; 32(12): 2293-301

アレルギー疾患, 睡眠時呼吸障害(SDB)および小児夜尿症(NE)との関連性を調べた研究
2007-2012年の台湾でのデータベースを用いて評価
5-18歳のNE患者4308人と, 年齢・性別をマッチさせたコントロール群4308人を比較


結果
アレルギー疾患とSDBの有病率はコントロール群よりもNE群で有意に高かった(すべてp<0.001)
・潜在的な交絡因子のオッズ比の調整後, 気管支喘息を除いて, アレルギー性鼻炎, アレルギー性皮膚炎, アレルギー性結膜炎, 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)を有する小児は, 有しない小児と比較してNEのオッズ比が有意に高かった
・性別の層別化後
 ・女児: アレルギー性鼻炎, アトピー性皮膚炎, アレルギー性結膜炎, OSAおよびいびきのある患者でNEのオッズが上昇していた
 ・男児: アレルギー性鼻炎とOSAのある患者でNEのオッズが上昇していた
・年齢の層別化後:
 ・5-12: アレルギー性鼻炎, アトピー性皮膚炎, アレルギー性結膜炎, OSAのある患者でNEのオッズが上昇していた
NEのオッズは併存するアレルギー疾患の数とともに上昇していた


まとめ
アレルギー性疾患と睡眠時呼吸障害は夜尿症と関連性があるかもしれない

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