2017年11月1日水曜日

インフルエンザA H1N1感染症の小児患者における中枢神経系症候

Central Nervous System Manifestations in Pediatric Patients With Influenza A H1N1 Infection During the 2009 Pandemic
Pediatr Neurol 2014; 51: 370-6

2009年パンデミック時でのインフルエンザA H1N1感染症の小児患者における中枢神経系症候を評価した後方視的研究
・Texas Children's Hospitalで臨床検査により確認されたインフルエンザA H1N1感染症の患者が対象


結果
・患者365人中32人(8.8%)が中枢神経系症候を呈していた
 ・患者の平均年齢は4歳
・8人(25.0%)はそれまで健康で, 12人(37.5%)はそれまでに神経学的疾患を有していた
・神経学的症候:
 ・seizure(n = 17; 53.1%)
 ・脳炎(n = 4; 12.5%)
 ・髄膜炎(n = 4; 12.5%)
 ・脳症(n = 3; 9.4%)
 ・髄膜症(n = 3; 9.4%)
 ・局所性出血性脳病変(n = 2; 6.3%)
 ・脳梗塞(n = 1; 3.1%)
 ・感音性難聴(n = 1; 3.1%)
2人は2つ以上の中枢神経合併症を認めた
・1人で髄液細胞増加を認めた
・約2/3が集中治療室入院を必要とし, 約半数が人工呼吸を必要としていたが, 死者はいなかった

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