Cerebrospinal fluid TNF-α, IL-6, IL-8 in children with bacterial meningitis.
Pediatr Neurol 2014; 50: 60-5
Pediatr Neurol 2014; 50: 60-5
小児細菌性髄膜炎での髄液の腫瘍壊死因子-α(TNF-α), インターロイキン-6 (IL-6), IL-8値について評価した研究
・対象: 発熱, 頭痛, 嘔吐, 痙攣で小児病棟に入院した14歳までの小児
・身体所見, 血液検査・髄液検査, Gram染色, 細菌培養の結果から細菌性髄膜炎を診断
・57人の小児細菌性髄膜炎患者, 15人のウイルス性髄膜炎患者, 15人のコントロールで, 酵素免疫測定法を用いて髄液TNF-α, IL-6, IL-8値を測定
結果
・それぞれの群におけるTNF-α, IL-6, IL-8 (単位はいずれもpg/mLで平均値を示している)
・細菌性髄膜炎: TNF-α 1108±183, IL-6 652±287, IL-8 442±120
・それぞれの群におけるTNF-α, IL-6, IL-8 (単位はいずれもpg/mLで平均値を示している)
・細菌性髄膜炎: TNF-α 1108±183, IL-6 652±287, IL-8 442±120
・ウイルス性髄膜炎: TNF-α 711±105, IL-6 272±161, IL-8 : 175±62
・コントロール: TNF-α 390±37, IL-6 59±17, IL-8 19±13
・細菌性髄膜炎ではそれ以外の群と比較して髄液TNF-α, IL-6, IL-8は有意に高い
・ ROC曲線に基づいた最適なカットオフ値において, 細菌性髄膜炎の診断に関して, 髄液サイトカイン(TNF-α, IL-6, IL-8)は感度, 特異度がともに100%を示した.
・細菌性髄膜炎とウイルス性髄膜炎の鑑別に関する感度と特異度:
・TNF-α: 94.7%/86.7%
・IL-6: 80.7%/53.3%
・IL-8: 89.5%/86.7%
・コントロール: TNF-α 390±37, IL-6 59±17, IL-8 19±13
・細菌性髄膜炎ではそれ以外の群と比較して髄液TNF-α, IL-6, IL-8は有意に高い
・ ROC曲線に基づいた最適なカットオフ値において, 細菌性髄膜炎の診断に関して, 髄液サイトカイン(TNF-α, IL-6, IL-8)は感度, 特異度がともに100%を示した.
・細菌性髄膜炎とウイルス性髄膜炎の鑑別に関する感度と特異度:
・TNF-α: 94.7%/86.7%
・IL-6: 80.7%/53.3%
・IL-8: 89.5%/86.7%
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