出生後すぐのSpO2
在胎35週以降で出生した児(115人)での観察研究1):
・帝王切開で出生した児は経腟分娩で出生した児よりも平均値は3%低い
・帝王切開で出生した児はSpO2≧85%となるまでにより時間を要する(リスク比 1.79)
・5分での中央値(四分位数範囲):
・経腟分娩: 87% (80-95%)
・帝王切開: 81% (75-83%)
・8分までSpO2の中央値は90%に到達しなかった
在胎37週以降で出生した児での, 動脈管前後の動脈におけるSpO2を調べた前方視的研究2):
・5分でのSpO2の平均値:
・動脈管前: 89%
・動脈管後: 81%
・生後15分間まで動脈管の前後でSpO2に有意差がみられた
・帝王切開で出生した児は経腟分娩で出生した児よりもSpO2値は低かった
出生後の右手と左手でのSpO2を比較した観察研究では, 左右で有意差はみられなかった3)
生後24時間以内
健常新生児の生後24時間でのSpO2を調べた研究4):
・ベースラインSpO2の中央値は98.3% (88.7-100)
・生後4時間毎の縦断的な評価では生後24時間までSpO2は安定していた
・エピソード性の酸素飽和度低下(SpO2≦80%)は23人で記録されていた
・9回の持続的な酸素飽和度低下(20秒以上のSpO2≦80%)は6人で記憶されていた
・4回の酸素飽和度低下はSpO2≦60%
・周期性無呼吸は60%の症例で観察されていた
1) Oxygen
saturation trends immediately after birth. J Pediatr 2006; 148(5): 590-4
2) Pre-ductal and
post-ductal O2 saturation in healthy term neonates after birth. J Pediatr 2007;
150(4): 418-21
3) Pulse oximetry
in the newborn: Is the left hand pre- or post-ductal? BMC Pediatr 2010; 10: 35
4) Oxygen
saturation during the first 24 hours of life. Arch Dis Child Fetal Neonatal Ed
2000; 83: F35-8
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