2017年10月24日火曜日

妊娠中のカフェイン摂取と児における行動障害

Maternal Caffeine Consumption during Pregnancy and Behavioral Disorders in 11-Year-Old Offspring: A Danish National Birth Cohort Study
J Pediatr 2017; 189: 120-7

妊娠中でのコーヒーや紅茶による母体のカフェイン摂取と子供の行動障害の関連性を調べた出生コホート研究
47491人のデンマーク人小児が対象
・妊娠15週と30週でのコーヒーと紅茶の摂取のデータを収集
11歳時に児, 両親, 教師がStrength and Difficultiesアンケートを回答
・1cup中のカフェインの量:
 ・紅茶1 cup = 50mg
 ・コーヒー1 cup = 100mg




結果

・妊娠15週で, 2.7%の妊婦がコーヒーを, 4.3%の妊婦が8 cup/日以上摂取していた
・妊娠15週での8 cup/日以上のコーヒーの摂取は以下のもののリスク上昇と関連がみられた:
 ・注意欠陥/多動性障害(ADHD): RR 1.47
 ・反抗挑戦性障害: RR 1.22
 ・いずれかの精神疾患: RR 1.23
・妊娠15週での8 cup/日以上の紅茶の摂取は以下のもののリスク上昇と関連がみられた:
 ・不安うつ病: RR 1.28
 ・いずれかの精神疾患: RR 1.24
妊娠15週での1日のカフェイン摂取の増加ともにADHDのリスクは上昇していた




まとめ

妊娠15週での高容量のカフェイン摂取は児の11歳時での行動障害と関連性がみられた

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