Antithrombotic Therapy for Secondary Stroke Prevention in Bacterial Meningitis in Children.
J Pediatr 2014; 165: 799-806
細菌性髄膜炎に合併した脳梗塞の症例の後方視的研究
対象: 2つの小児病院での生後28日から18歳までの細菌性髄膜炎患者
安全性は頭蓋内出血の有無により評価
効果は脳梗塞予防の失敗により評価
神経学的予後はPediatric Stroke Outcome Measureスコアにより決定
結果
・対象となった症例は22例
・6例(27%)は初回もしくは再発性の脳梗塞後にヘパリンを投与されていた
・ヘパリン投与例ではその後の再発性脳梗塞は起こらなかった
・10例(45%)は初回もしくは再発性の脳梗塞後にアスピリンを投与されていた
・4例(40%)で再発性脳梗塞が生じ, そのうち3例ではその後にヘパリンが投与された
・抗血栓療法が開始されなかった14例中8例(57%)で脳梗塞再発が発生した
・ヘパリンもしくはアスピリン投与例で頭蓋内出血をきたした症例はなかった
細菌性髄膜炎に対する抗血栓療法は, 頭蓋内出血の増加を伴わず, 脳梗塞の合併を予防する効果があるかもしれない
まとめ
細菌性髄膜炎に対する抗血栓療法は, 頭蓋内出血の増加を伴わず, 脳梗塞の合併を予防する効果があるかもしれない
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