Childhood
Epilepsy, Febrile Seizures, and Subsequent Risk of ADHD
Pediatrics 2016;
138(2): e20154654
小児期のてんかんと熱性けいれん,
およびその後のADHD発症について評価した研究
・デンマークで出生したすべての小児の集団ベースコホートを用いた
・研究対象: 1990-2007年に出生した小児で, 2012年までの経過観察されている
結果
・コホートには906379人の小児が含まれ, 全体での経過観察は9919977人-年間
・13573人(1.5%)がてんかんと診断され, 33947人(3.8%)が熱性けいれんと診断されていた
・AHDHと診断されたのは21079人
・完全な調整後, てんかんのない小児と比較した, てんかんを有する小児におけるADHDの罹患率比(IRR)は2.72
・完全な調整後,熱性けいれんのない小児と比較して, 熱性けいれんを有する小児におけるADHDとIRRは1.28
・熱性けいれんとてんかんの両者を有する場合のIRRは3.22
・性別特異的分析では, ADHDは全てのカテゴリーや年齢において, 女児よりも男児の方が罹患率は高かった
・男児での発症のピークは8-9歳
・女児での発症のピークは9歳と16歳にあり二相性を示した
・てんかんのある小児におけるADHDの相対リスクは女児の方が男児よりも高かった(IRR 3.01 vs 2.60)
・熱性けいれんのある小児においては男女でリスクに差はなかった
まとめ
・てんかんと熱性けいれんのある小児では,
特に前者において,
のちにADHDを発症するリスクが高まっていることが示唆されている.
特にてんかんにおいては,
その影響は男児よりも女児に強いかもしれない
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