2017年9月19日火曜日

可逆性後頭葉白質脳症症候群(PRES)における成人患者と比較した小児患者の特徴

Posterior Reversible Encephalopathy Syndrome: A Comparative Study of Pediatric Versus Adult Patients.
Pediatr Neurol 2016; 65: 45-51

単施設における可逆性後頭葉白質脳症症候群(PRES)の成人と比較した小児に特有の臨床的および放射線学的特徴を特定するための後方視的研究
・対象期間: 2007-2014
18歳未満を小児患者, 18歳以上を成人患者と定義


結果

・研究期間中, PRESの小児患者19, 成人患者100人が特定された
・単変量分析では以下の因子が小児患者と関連していた:
 ・多臓器不全(84.2% vs 50%)
 ・側頭葉障害(63.3% vs 39%)
 ・restricted diffusion (42.1% vs 18%)
 ・小脳障害の頻度が低い(21.1% vs 57%)
・二変量ロジスティック回帰解析でも上記の因子は小児のPRESで有意に関連したままであった:
 ・多臓器不全(オッズ比[OR] 5.80)
 ・側頭葉障害(OR 5.08)
 ・restricted diffusion (OR 2.48)
 ・小脳障害の頻度が低い(OR 0.08)
転帰を評価するためのmodified Rankin Score (mRS)Glasgow outcome Scale (GOS)では有意差はみられなかった

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