Avoidance of
voiding cystourethrography in infants younger than 3 months with Escherichia
coli urinary tract infection and normal renal ultrasound
Arch Dis Child
2017; 102(9): 804-8
生後0-3か月の尿路感染症(UTI)に罹患した小児に対する,
E. coliの関与の有無や腎超音波検査所見で排尿時膀胱尿管造影(VCUG)の必要性を評価した前方視的研究
・生後0-3か月の122人の初回有熱性UTIに罹患した小児が対象となった
・high-grade 膀胱尿管逆流(VUR)はVUR grade≧3と定義
結果
・E. coliによる尿路感染症でのhigh-grade VURを有する確率は3%
・腎臓超音波検査所見正常を加えると, VURを有する確率は1%
・E. coli以外の細菌による尿路感染症でのhigh-grade VURを有する確率は26%
・腎臓超音波検査所見正常を加えると, VURを有する確率は55%
まとめ
E. coliによる尿路感染症で腎臓超音波検査所見が正常の0-3か月の児では安全にVCUGを避けることができる
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もちろん, 実際にはlow-grade VURに対する管理は一様に経過観察とも限らないため,
E.coliが原因であれば, 特に腎臓超音波検査所見が正常であればhigh-grade VURはほとんどない=VCUGはやらなくてもよい
とは単純にはならないです
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