2017年9月4日月曜日

1型糖尿病の患児は自己免疫性の甲状腺疾患に罹患しやすい

Thyroid Disease and Type 1 Diabetes in Dutch Children: A Nationwide Study (Young Dudes-3)
J Pediatr 2017; 187: 189-93

小児における, 1型糖尿病(TIDM)がある場合とない場合での明らかな甲状腺疾患の有病率を調べたオランダでの研究
2009年から2011年でのTIDM, もしくは甲状腺機能亢進症や低下症と診断されたすべての小児が対象となった

結果
T1DMのない児vs T1DMのある児:
 ・甲状腺疾患の有病率: 0.15% vs 3.43%
 ・甲状腺機能亢進症の有病率: 0.015% vs 0.27%
 ・甲状腺機能低下症の有病率: 0.134% vs 3.16%
T1DMがある児はない児よりも甲状腺疾患が24多かった
T1DMの有無を問わず甲状腺疾患は男児よりも女児で多かった
・性差は甲状腺機能亢進症よりも甲状腺機能低下症の方が大きかった

まとめ
1型糖尿病の患児は自己免疫性の甲状腺疾患に罹患しやすい. また, 甲状腺機能低下症は女児でより罹患しやすい

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