2017年9月20日水曜日

川崎病の早期の治療と, 心臓合併症および初期の疾患重症度との関連性

Cardiac Complications, Earlier Treatment, and Initial Disease Severity in Kawasaki Disease
J Pediatr 2017; 188: 64-9

川崎病の早期(1-4病日)の治療と, 心臓合併症, 初期の疾患重症度との関連性について評価した後方視的研究
・データは1997-2004年の日本の全国調査を用いている
・初期の重症度の代わりとして追加治療の投与を評価している
・早期の治療(1-4病日)とより遅い治療(5-10病日)された患者で層別化された

結果
1997-2004年で64370人の患者が川崎病と診断された
 ・そのうち川崎病患者48310人が完全型か不全型川崎病の診断基準を満たし, 18歳未満で, 1-10病日でIVIG治療を受けており, 分析の対象となった
48310人のうち14134(29.3%)1-4病日にIVIG投与を受けていた
48310人のうち6442(13.3%)が追加治療を受けていた
 ・追加のIVIGの投与は以下の項目と正の相関性を示した:
  ・巨大冠動脈瘤(オッズ比[OR] 15.36)
  ・いずれかの冠動脈瘤(OR 8.29)
  ・冠動脈異常(OR 3.71)
  ・主要な心臓合併症(OR 3.57)
  ・追加のIVIGの投与は早期のIVIG治療と関連性があった(OR 2.05)
・未調整分析では早期の治療はすべての主要な心臓合併症を含む心臓合併症のリスク上昇と関連していた(リスク比1.1)
 ・追加治療による層別化で疾患重症度を調整した場合, 冠動脈異常のそれぞれのカテゴリーにおけるリスク比は低下した
・すべての追加治療について調整すると, り早期のIVIG治療はすべての主要な心臓合併症に対して予防的となっていた


まとめ
より早期の治療は根本となる川崎病の疾患の重症度が原因の可能性が高く, 川崎病患者は可能な限り早期にIVIGで治療されるべきである

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