2017年8月4日金曜日

アトピー性皮膚炎の表現型とアレルギー性疾患との関連性

Phenotypes of Atopic Dermatitis Depending on the Timing of Onset and Progression in Childhood.
JAMA Pediatr 2017; 171(7): 655-62

アトピー性皮膚炎の異なる表現型を評価して, 特定の表現型がその他のアレルギー性疾患の発症するリスクがより高いかどうかを調べた研究
6歳時で評価している

結果
・対象は1038人の小児で, うち506人が女児
・以下の4つの表現型に分類された:
 ・2歳未満で発症した早期一過性型: n = 96 (9.2%)
 ・2歳未満で発症した早期持続型: n = 67 (6.5%)
 ・2歳以降で発症した晩期型: n = 50 (4.8%)
 ・なし/頻度が低い: n = 825 (79.5%)
両親ともにアレルギーの既往のある小児はない小児と比較して, 早期持続型となるリスクが5倍
早期一過性と早期持続型はともに食物アレルギーと強く関連していた
早期持続型では喘息発症のリスクが有意に高い(調節オッズ比 2.87)
・晩期型はアレルギー性鼻炎のみと関連があった

結論
・早期型, 特に早期持続型では6歳での喘息や食物アレルギーの有病率が有意に高い

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