Lactate and
Lactate: Pyruvate Ratio in the Diagnosis and Outcomes of Pediatric Acute Liver
Failure.
J Pediatr 2017;
182: 217-22
小児急性肝不全における特定の疾患のスクリーニングとしての乳酸やピルビン酸値,
および乳酸:ピルビン酸比(L:P)の精度の評価,
および重症度や転帰との関連性を調べた後方視的研究
・乳酸値とピルビン酸値は同じ日に採血された患者を対象とした
結果
・986人の参加者のうち, 110人で乳酸とピルビン酸値が同じ日に採血されていた
・参加者の登録時の年齢の中間値は2.0歳(IQR 0.5-4.8歳)であり, 63人(57%)が男児であった
・8人(7.3%)が最終的にミトコンドリア疾患であり, 37人(33.6%)がその他の確定した診断(その他の疾患群)で, 65人(59.1%)が不明確な診断であった
・3群間で乳酸値, ピルビン酸値, L:Pは同様であった
・初期の乳酸値やL:Pと, 臨床的重症度の生化学的変数もしくは21日での臨床的転帰との間に有意な関連性はなかった
・乳酸値はその他の確定した診断群においてINRと関連していた(r=0.64, P<.001)
・ベースラインのASTとALTはミトコンドリア診断群でより低かった
結論
乳酸値やL:Pの上昇はすべてのPALFの原因で一般的にみられ, ミトコンドリア疾患のスクリーニングとしても精度は低い. また重症度や転帰とは関連性はみられなかった
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