2017年8月25日金曜日

日齢30-90でのエンテロウイルス髄膜炎と比較した髄液細胞数増加を伴う川崎病

Initial Characteristics of Kawasaki Disease With Cerebrospinal Fluid Pleocytosis in Febrile Infants.
Pediatr Neurol 2012; 47(4): 259-62

日齢30-90での川崎病患者とエンテロウイルス髄膜炎で入院した患者の臨床的・臨床検査的特徴を比較した韓国での後方視的研究
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結果
2年間で100人の患者で髄液細胞数増加がみられ, 6人は川崎病, 30人はエンテロウイルス髄膜炎であった
 ・2人の患者が完全に川崎病の診断基準を満たしたが, その他は不全型川崎病であった
 ・2人の患者は入院時発熱以外に川崎病の臨床基準のいずれも存在しなかった
・最終的に川崎病と診断された乳児の初期の特徴:(川崎群 vs エンテロウイルス髄膜炎群)
 ・入院までの発熱期間がより長い
 ・好中球絶対数がより多い(6520 vs 3685/mm3)
 ・CRP値が高い(4.65 vs 0.33mg/dL)
 ・膿尿がみられやすい
 ・髄液細胞数増加がより目立たない(8.5 vs 34.5)

・白血球数, 血小板数, ヘモグロビン値, ALT, AST, アルブミン, ナトリウム, 髄液生化学, 発疹の存在に有意差はなかった

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