2017年7月31日月曜日

複雑型熱性けいれんと腰椎穿刺

Do All Children Who Present With a Complex Febrile Seizure Need a Lumber Puncture?
Ann Emerg Med 2017; 70(1): 52-62.e6

小児の複雑型熱性けいれん患者における細菌性髄膜炎と単純ヘルペス髄膜脳炎の有病率の評価と, 臨床所見から髄膜炎や脳炎を示唆しない群での有病率の評価を行ったフランスの後方視的研究

結果
7か所の小児救急外来 1183487受診のうち, 839人が複雑型熱性けいれんを起こし, うち260(31.0%)で腰椎穿刺が施行された
・上記のうち, 5(0.7%)で細菌性髄膜炎が発見された
臨床所見から髄膜炎や脳炎を示唆しない群では細菌性髄膜炎や脳炎の患者はいなかった
・髄膜炎や脳炎を示唆する所見がない場合には, 細菌性髄膜炎やヘルペス髄膜脳炎は予期しないイベントである

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 上記はフランスでの研究であり、日本とはワクチンの接種率など疫学的背景が異なるため一概に同じとは考えられませんが、参考にはなります。

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