2017年12月13日水曜日

母体のインフルエンザワクチン接種で児に対するインフルエンザ予防効果が認められた

Protective effect of maternal influenza vaccination on influenza in their infants: a prospective cohort study.
J Infect Dis 2017 Dec 5


児のインフルエンザの予防における母体のインフルエンザワクチンの効果を調べた日本での前方視的研究
・研究対象期間: 2013/2014年のインフルエンザシーズン
・参加した病院で出生した3441人における前方視的コホート研究
・インフルエンザワクチンの接種状況について, 参加する母は質問表を埋めた


結果
71人の児(2%)がインフルエンザと診断され, 13(0.4%)がインフルエンザで入院した
母体のインフルエンザワクチン接種(特に分娩前の接種)は児のインフルエンザを減らす効果が示された
・ワクチンの効果:
 ・分娩前の接種: 61% (95%信頼区間: 16-81%)
 ・分娩後の接種: 53% (95%信頼区間: -28-83%)
母体のインフルエンザワクチン接種は児のインフルエンザ関連入院の減少とも関連していた
 ・ワクチンの効果(73%)は入院数が限られたために統計学的な有意性には到達できなかった


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ちなみにWHOでのインフルエンザ使用の推奨では"妊婦は最優先"となっています
(http://www.who.int/influenza/vaccines/use/en/)


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