2017年11月21日火曜日

Henoch-Schönlein紫斑病(HSP)の腎障害に関連する危険因子

Risk Factors Associated with Renal Involvement in Childhood Henoch-Schönlein Purpura: A Meta-Analysis
PLoS ONE 2016; 11(11): e0167346

Henoch-Schönlein紫斑病(HSP)の腎障害に関連する危険因子を調べたメタアナリシス
PubMed, Embase, Web of Scienceで検索
・すべての適応となる研究はNewcastle-Ottawa scale criteriaを用いて評価
・危険因子はオッズ比(OR)と加重平均の差(WMD)の報告を用いて分析


結果
13の研究(2398人の小児)により20の可能性がある危険因子, および13の有意な危険因子が明らかにされた
・メタアナリシス後, 以下の危険因子が特定された:
 ・より年齢が高い(WMD 0.90)
 ・年齢>10(OR 3.13)
 ・男性(OR 1.36)
 ・腹痛(OR 1.94)
 ・消化管出血(OR 1.86)
 ・重篤な腸管アンギーナ(OR 3.38)
 ・持続的な紫斑(OR 4.02)
 ・再燃(OR 4.70)
 ・WBC>15×109/L (OR 2.42)
 ・血小板数>500×109/L (OR 2.98)
 ・Antistreptolysin O (ASO)上昇(OR 2.17)
 ・C3低下(OR 3.13)

American College of Rheumatologyの基準に基づけば関節炎/関節痛は危険因子かもしれない(OR 1.41)

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