2017年8月16日水曜日

ヘルペス性湿疹(Kaposi水痘様発疹症)患者でのアシクロビル投与の遅れは入院期間延長と関連していた

Delayed Acyclovir and Outcomes of Children Hospitalized With Eczema Herpeticum.
Pediatrics 2011; 128(6): 1161-7


ヘルペス性湿疹(Kaposi水痘様発疹症)で入院した小児の疫学と転帰, およびアシクロビルでの治療の遅れと転帰との関連性を調べた後方視的研究
・生後2か月から17歳までの小児が対象となった




結果

・研究期間中に死亡した患者はいなかった
S. aureus感染症は30.3%の患者で診断され, 3.9%は血流感染症を起こしていた
51(3.8%)の患者がICUへの入院を必要とした
893(67.1%)の患者が入院初日にアシクロビルの投与を受けた
アシクロビル開始の遅れとともに入院日数は長くなった
・多変量解析では, 1日のアシクロビルの遅れは11%の入院期間延長と関連していた
・入院初日での局所性副腎皮質ステロイドの使用は入院期間と関連していなかった


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ちなみに最近流行している手足口病の主な原因であるコクサッキーウイルスA6はKaposi水痘様発疹症に似た症状を呈することがあるため"eczema coxsackium"と名付けれています(Pediatrics 2013; 132: e149-57)

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