2017年3月9日木曜日

選択的な抗菌薬投与や腰椎穿刺を行わない生後90日未満の発熱児の管理


日本では24時間近く病院に滞在するためには入院する必要があることが一般的と思われるので, 簡単に外来管理として流用するのは難しいと思われる



Outpatient management of selected young febrile infants without antibiotics.
Arch Dis Child. 2017; 102(3): 244-9

方法:
重症細菌感染症(SBI)低リスクの基準を満たして, 抗菌薬投与や髄液検査を行わず, 外来患者として管理された小児の転帰を分析した前方視的研究

低リスクの基準:
・元気にみえる
・日齢21以上
・白血球尿がない
・好中球数≦10000
・血清CRP値≦2mg/dL
・プロカルシトニン<0.5ng/mL
・救急外来(24時間未満)滞在中の臨床的増悪がない

結果:
676人がSBIに関して低リスクと分類された
24時間未満の救急外来滞在後, 586 (86.6%)が外来患者として抗菌薬投与を行わず管理された
2人の患者がSBIと診断された: 菌血症と細菌性腸炎がそれぞれ1人ずつ
・臨床的増悪で救急外来を再診した患者はいなかった
51(8.7%)は主に持続する発熱や易刺激性で救急外来を再診した
 ・そのうちで確定的なSBIや細菌性髄膜炎と診断されたものはいなかった

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