2019年8月26日月曜日

市販の小児用解熱薬について -第1版-

はじめに

小児において解熱薬はもっともよく使用されている薬の1つであると思われる。それは感染症をはじめとする発熱する病気が小児においてよくみられ, また必要度とは別として発熱という症状を軽減することにとても一般的であることが関係しているだろう.

 解熱薬は小児の医療現場においてよく処方される一方, 市販薬としても購入することができる.
 今回はこれらの薬について検討する.




市販されている代表的な小児用解熱薬とその成分

市販の小児用解熱薬はいくつか販売されている. 今回のこれらのうちいくつかを無作為に抽出して検討することとする.
 今回以下の小児用解熱薬について検討した:
こどもパブロン坐薬
ムヒのこども解熱鎮痛顆粒
小児用バファリンCII

 これらは解熱薬の成分としてアセトアミノフェンを使用している. このアセトアミノフェンは小児科で処方される解熱薬の代表的な成分でもある(例: アンヒバ , アルピニー, カロナールなど).
 ちなみにそれぞれに含まれているアセトアミノフェンの量は以下の通りであった:
・こどもパブロン坐薬: 100mg/1個
・ムヒのこども解熱鎮痛顆粒: 150mg/1包
・小児用バファリンCII: 33mg/1錠




それぞれの市販の解熱薬の投与量

それぞれの市販薬について個別に年齢別の投与量について見てみることとする.

<こどもパブロン坐薬>
年齢別投与量:
・6-12歳: 1回100-200mg, 使用回数1日1回
・3-5歳: 1回量100mg, 使用回数1日1回
・1-2歳: 1回量50-100mg, 使用回数1日1回

<ムヒのこども解熱鎮痛顆粒>
年齢別投与量:
・7歳以上11歳未満: 1回150mg, 使用回数1日3回まで, 4時間以上あけて再投与可
・3歳以上7歳未満: 1回100mg, 使用回数1日3回まで, 4時間以上あけて再投与可
・1歳以上3歳未満: 1回75mg, 使用回数1日3回まで, 4時間以上あけて再投与可

<小児用バファリンCII>
年齢別投与量:
・11歳以上15歳未満: 1回約200mg, 使用回数1日3回まで, 4時間以上あけて再投与可
・7歳以上11歳未満: 1回約133mg, 使用回数1日3回まで, 4時間以上あけて再投与可
・3歳以上7歳未満: 1回約100mg, 使用回数1日3回まで, 4時間以上あけて再投与可




市販の投与量についての考察

 上記の市販薬の投与量は. 医療機関で処方される投与量よりも少なくなることが多いと考えられる. ただしこれは市販薬という条件の上で考えられた設定であると思われる.
 アセトアミノフェンの過剰投与は肝障害を引き起こす可能性があり, 肝障害は非常に重篤で命に関わる可能性もある. 従って解熱薬を使用する場合には過剰投与とならないための配慮が特に重要となる
 小児の適切なアセトアミノフェンの投与量は体重を用いて計算される. 従って体重が投与量を決める重要な要素である一方, 市販薬ではわかりやすい基準が求められる. そのため体重ではなくおおよその年齢を基準にしていると思われる.
 小児においては同じ年齢でも体格には個人差がある. 従ってそれらの個人差を考慮しつつ安全性を第一に考えると, 一般的に少な目となる量に設定するのが妥当である.

 ここでは医療機関で処方される投与量はどの程度であるかは言及しない.




まとめ

 小児用の市販の解熱薬は医療機関で処方される解熱薬と成分は基本的に同じであるが投与量は異なることが多いと思われる. しかしこれは「市販薬」という性質を考慮しつつ, 安全性を第一に考えた上で決定されたものであると考えられる.
 以上より市販の解熱薬は性質を理解しつつ, 商品ごとに書かれている使い方を守って使用するのが好ましいと思われる.

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